【年収1000万円以上の節税対策①】敵を知れ!課税所得はどう決まる?
こんにちは!今日は守るソウマです!
先週のソウマはとても忙しかったです…。仕事のストレスは言葉に表せないほどでした…。
それに追い打ちをかけるように、週末郵便受けを開くと都民税の納付書なるものが…。
「先日住民税支払ったばかりじゃないですか!?」とエレベーターの前で言ってしまいました笑
しかも督促状のようで、どうやら既に前に納付書が来ていたようです(しっかりと納めました。)。
この都民税も前年度の課税所得に紐づいて金額が決められています。
そのため、まずは「敵を知る」、すなわち、所得金額の課税所得がどのように決まるのかを学んでいきましょう!
〈目次〉
①所得金額を求める!
②各種の所得を課税標準にする!
③所得控除する!
④税額計算する!
⑤今日のハイライト
①所得金額を求める!
納付金額が決まるまでのプロセスは4ステップあります。①~④を追っていけば納付金額が分かるようになっています。
まずは所得金額を求めましょう!所得は10種類に細分類されます。
多くの方は①給与所得がメインの収入だと思います。これは、給料や賞与(ボーナス)による所得です。
ソウマは個人事業主なので、給与所得ではなく②事業所得です。これは〇〇業を行っている人の所得です。
ソウマは不動産の貸付も行っているので、これは③不動産所得ですね。賃料-必要経費の額が不動産所得になります。
また、ソウマはインサイダー規制でできませんが、株の配当は④配当所得です。そして、銀行の預貯金の利子は⑤利子所得です。
退職金は給与の後払いの性質があるとされていますが、税務上は⑥退職所得です。いつか詳しく書ければと思いますが、給与所得よりも税務上優遇されています。
資産(絵画や骨とう品など)を譲渡したときに受け取るのは⑦譲渡所得です。ソウマももっている不動産を譲渡したときにお金を受け取れば、それは不動産所得ではなく譲渡所得です。
また、この収入を得ている方は少ないかもしれませんが、山林(木の方です。山の売買で得た額は譲渡所得です。)の譲渡は⑧山林所得に分類されます。
その他に⑨一時所得と⑩雑所得があります。⑨一時所得は競馬や懸賞で得たお金、⑩雑所得は①~⑨のどれにも該当しない所得で公的年金等にかかるものとそれ以外(本業から離れた執筆料、講演料や謝礼金等です。)に分けられます。
この①~⑩の合計が「所得金額」です。
②各種の所得を課税標準にする!
もっとも、所得金額は生の数字であり、これに課税されるわけではありません。
例えば、一時所得と譲渡所得の長期(5年以上持っていたものの譲渡)は課税額は所得の2分の1です。一時所得は偶然手に入れたものでその人がお金持ちとは限らないし、譲渡所得の長期は長い時間かけて得た利益のため、税務上優遇されています。
他にもここでは「損益通算」という作業がされます。この「損益通算」は税務の世界で非常に重要です!
①で細分類した10個の所得のうち、ひとつで赤字が出ていた場合、その赤字を他の所得の黒字にぶつけて課税所得を下げることができます。
もっとも赤字をぶつけられる所得は、不動産所得、事業所得、山林所得、一部の譲渡所得です。
サラリーマンの方が不動産投資をするべき理由のひとつはここにあって、不動産所得の赤字を給与所得にぶつけることで、給与としてはお金を受けつつ、税務上の課税所得を下げることが可能になります。
これがいわゆる不動産投資の節税効果です。
③所得控除する!
①及び②で求めた金額から課税所得にするために、いろいろと所得控除をしていきます!ここで落とせるだけ落としましょう!
所得控除には14種類あります。
①雑損控除は災害を受けたときにその損害額を引くことができる控除です。災害、盗難、横領にあった場合です。
②医療費控除は医療費にかかった金額です。ただし、1年で10万円以上使わないと控除できないので、健康なソウマにとってはハードルが高いです…
③社会保険料控除は健康保険や国民年金などで、これは全額控除できます。
④小規模企業共済等掛金控除は小規模企業共済やiDeCoのことです。これも全額控除できます!
ソウマも小規模企業共済は月7万円、iDeCoは月6万8千円、限度額いっぱい掛金拠出しています!
⑤生命保険料控除、⑥地震保険料控除はその名のとおりです。ただ、これらは全額控除できるとは限りません。
⑦寄付金控除は今はふるさと納税に代表されます。実質2000円で特産品がもらえる、というのは寄付金額から2000円引いた額を控除できるからです。
⑧障害者控除、⑨寡婦(寡夫)控除、⑩勤労学生控除、⑪配偶者控除は納税者に該当者がいれば控除を受けられます。⑫配偶者特別控除というのもあります。
あとは、扶養者がいる場合の⑬扶養控除、誰でも受けられる⑭所得控除です。
④税額計算する!
あとは一定の計算式に従い自動的に税額が決まります。
ここで覚えてほしいことは、所得が上がれば上がるほどその分の税率は高くなっていくということです!
令和元年分は、
①1000円から194万9千円まで→5%
②195万円から329万9千円まで→10%
③330万円から694万9千円まで→20%
④695万円から899万9千円まで→23%
⑤900万円から1799万9千円まで→33%
⑥1800万円から3999万9千円まで→40%
⑦4000万円以上→45%
となっています。1000万円プレイヤーが損をする、というのは③→④の税率が微増なのに対し、④→⑤は10%上がるからなんですね!
1000万所得をもらっている人は不動産所得で赤字を出して給与所得にぶつけるとか、iDeCoやふるさと納税を活用する等して課税所得を900万円まで下げる方がお得です!
⑤今日のハイライト
今日は簡単に税額が決まるまでの一連の流れをご紹介しました。
〈今日のハイライト〉
①不動産所得で出た赤字を給与所得など他の黒字にぶつけて課税金額を下げるべし!
②iDeCoや小規模企業共済、ふるさと納税など、制度を活用して課税所得を下げるべし!
③課税所得は900万円以下まで下げるべし!
33%は3分の1税金で取られることを意味します(しかも所得税のみ)!ソウマも④(23%)に収まっていますが、いろいろと節税対策をすることが賢明と改めて思いました!
以上、今日は守りのソウマでした!